このページは,環境と家づくりについて考えるページです。
一般住宅でも,環境にやさしい家づくり,小さな家でも,機能的な家づくりをめざしています。
この,MyHomeもこのようなコンセプトで作りあげました。
また,省エネの実践をどうするかということも提案していきます。
1.エネルギーのとらえ
エネルギーは,できるだけ化石燃料や原子力発電も電力を使わないシステムを開発する。そのためには,自然エネルギーをできるだけ使用することです。部分的に昭和の時代レベルにする必要もあります。
2.自然エネルギー利用の啓発
家庭レベルでや小規模の事業所などでのエネルギーには,できるだけ自然のエネルギーを利用しましょう。そのためには,現在のエネルギー体系を見直し,自然エネルギーを導入できないか,新たなシステムを入れなくても自然エネルギーを活用できないかを検討してみましょう。新たななシステムを導入する際には,自然エネルギー活用のシステムを入れてみましょう。
3.エネルギーの有効利用と省エネの推進
エネルギーを上手く活用する。エネルギーをできるだけ逃がさないように有効に活用する。そのためには,省エネとエネルギー保持を推進することです。
4.自然エネルギーの導入
(1)太陽光発電
:これは一般家庭レベル,小規模事業所などでは十分可能
(2)太陽熱利用のシステム
A)太陽熱利用給湯システム
:ここでは,太陽熱を不凍液などで取り込み,循環させるタイプをさします。やや価格が高価です。重量関係で,屋根などの負担が少ないこと,風呂だけでなく,キッチン,その他,家の中のどこでも使えます。また,料理などにも使用可能です。給湯システムの自動化(太陽熱でのお湯,給湯器のお湯,自動切換えの3種類のタイプ)が可能です。タイマーによる自動給湯も可能です。本研究所では,このタイプを導入しました。
B)太陽熱温水器:屋根などに太陽熱温水器を直接載せ,水を上に上げるタイプです。 いわゆる自然循環式です。非常に安価です。システムの簡易タイプで,手軽です。重量が非常にありますので,屋根などに負担がかかります。風呂がメインで,料理などには向いていません。
(3)風力発電:これは,気象条件の十分見合う場所に設置する必要があります。通常の場所では,その効果はほとんどありません。例えば,年間を通して,風速5m前後など,かなりの風が吹く場所に設置する必要があります。また,風力は非常に不安定なので,本研究所に設置しているようなマイクロ風力発電システムでは,必ず太陽電池との組み合わせて,風力・太陽光発電ハイブリッドシステムにする必要があります。
5.使用エネルギーのベストミックス
(1)各種エネルギーの組み合わせ

各種のエネルギーを上手く組み合わせて使う。つまり,「電気,ガス,灯油さらに太陽熱」の4つのエネルギー源を活用することです。オール電化にしないことが重要です。電気,ガス,灯油のそれぞれの特徴を上手く引き出すことが,トータルで負担が少なく,様々な環境変化にも柔軟に対応できます。
A)電気:通常の電気製品など
B)ガス:料理(味が良い):省エネ料理で,4人程度の家庭ならば,1ヵ月1〜2立方メートルの使用に抑えることも可能です。
C)灯油:風呂や給湯にしよう。太陽熱給湯システムや太陽熱温水器と組み合わせることで,夏場は全く灯油が必要ありません。3月,4月ぐらいでも天気によっては,45度程度のお湯が得られ,灯油は必要ありません。

 本研究所では,太陽光発電,太陽熱給湯システム,風力発電の自然エネルギー3タイプに加え,電気,ガス,灯油の3タイプのエネルギー源を活用しています。いわゆる,「エネルギーシステム・エネルギー源のベストミックス」を研究・実践しています。

【各エネルギー,用語など】
(1)太陽光発電システム:photovoltaic (PV) power generating system
             :photovoltaic (PV) system
(2)太陽熱エネルギー:Solar Thermal Energy
(3)太陽熱温水器:solar water-heating system ,solar water heater
(4)風力発電:wind power generation